HOME  劇場 もくじへ  物語総合目次へ        前ページへ  次ページへ

 

【ミコ、弟子入り志願……の巻】 その1……ミコ作

舞台は、加賀の国のとあるお寺の門前。
このお寺は、都にご本尊を置く羅雲寺(ラウンジ)の系列で、「三角寺」と呼ばれていた。

ミコ  「どうか、藁菱和尚さまにお取次ぎを!」
羅免 「藁菱様は、只今お務めの最中にございます」
ミコ  「そこをなんとか。昨日も一昨日もそうだったではありませんか」
羅免 「まことに申し訳ございませんが……」
ミコ  「さようでございますか……それではせめて、私が作りましたこのクッキーを藁菱様に……」
羅免 「……せっかくではございますが、藁菱様はたいそうなグルメ、
    そのような下々の者が食するものは、お召し上がりにはなりません。お持ち帰りを」
白熊 「ミコさん……あなたは、益競(エクセル)神社の巫女のミコさんでは?」
ミコ  「……あなた様は……白熊様……
    磨苦労(マクロ)の修験者、白熊様ではございませんか。どうしてこちらに……」
白熊 「羅免(ラーメン)どの、ここは私にお任せいただけませんか」
羅免 「……白熊殿がそうおっしゃるなら……しかしながら、藁菱様にはお取次ぎできませんので」
白熊 「わかっております」

ミコ  「白熊様、お久しぶりでございます。
    とはいえ、羅雲寺でのご活躍、陰ながら拝見させて頂いております」
白熊 「陰ながらなどとおっしゃらず、どうぞ私の巣列問(スレッド)にもお越しください」
ミコ  「そうさせて頂きたいのは山々なのですが、なにぶん立場上ままならないのでございます
    いえ、決して、勉強不足ゆえ白熊様の磨苦労がチンプンカンプンだから
    と言う訳ではないのですよ(^^;;」
白熊 「お互い舞苦労素太(マイクロソフト)寺子屋を終了し、
    私は羅雲寺、ミコさんは益競神社と、道が別れてしまいましたね」
ミコ  「はい。益競神社は、磨苦労を使わず、操作だけで行うのが基本。
    そんな中、磨苦労の魅力に魅せられてしまった私は、時々これを使ってしまい
    顰蹙(ひんしゅく)を買うのではといつもビクビクしております」
白熊 「お察しいたします。して、今日はどういうわけでこちらに?」
ミコ  「はい、実は……」

ミコは、益競だけに飽き足らず、無謀にも亜苦世巣(アクセス)の技を習得すべく、
藁菱和尚に弟子入りを志願しているのであった。

白熊  「さようでしたか。藁菱和尚様も、それはなかなかお受けできないかもしれませんね
     亜苦世巣は益競の兄弟とはいえ、かなりな修行を必要とします」
ミコ  「白熊様も、亜苦世巣を操られるのでしたね……
    そうだ、白熊様! このクッキー、
    よろしかったら召し上がっていただけないでしょうか
    今しがた羅免様に付き返されてしまいました」
白熊 「おお、これはおいしそうではないですか、どれどれ……うん、うまい!」
ミコ  「良かった。なにやら巷では、私のクッキーが失敗ばかりなどという噂が
    流れていると聞き、豊夢頁(ホームページ)に例食品(れしぴ)を載せても、
    どなたも作ってくださらないのではと、危惧しておりました」
白熊 「藁菱和尚様は、こと食べ物に関してはポリシーをお持ちのようで、
    しかも甘い物はあまりお好みではないようです。
    藁菱様の好物は、麺類だそうですよ。お弟子さんにまで命名されておみえですね」
ミコ  「なるほど。それで一番弟子の方は羅免(ラーメン)さんと言われるのですね、
    それでは私も次回は素禿呈(スパゲティ)をお持ちしてみます」
白熊 「……それはちょっとまずいかも。。。(^^;;」
ミコ  「あら、どうしてでございますか?
    ……あっ、そうか。真ん中の字がまずいのですね。
    確かに、これまでご尊顔を拝したことはございませんが、
    ご年齢から言っても、大いにありえますものね。
    それに、常日頃のご容貌についてのお話からは、
    絶対あってはならない事ですよね!」
白熊 「私も、直にお会いしたことはないのですが、
    自らそれは絶対無いとおっしゃっておみえですので……」
ミコ  「でも、わざわざ強調するという所がかえって……
    いえいえ、そんなはずはございませんわね。ホホホ……(^^;;」
白熊 「今日はひとまず、お戻りになられてはいかがですか。
    この白熊めも、しばらくの間は修行のため、こちらに滞在させて頂いております。
    機会がありましたら、藁菱様にお執り成しさせて頂きますよ」
ミコ  「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
白熊 「それと、ミコさん……」
ミコ  「はい、何でしょう?」
白熊 「……いえ……いいんです」

最近、藁菱ファンと称する輩がミコに嫉妬心を抱いて「百化けのミコ」
などと根も葉もない噂を吹聴してまわっている事を、
優しい白熊はミコに告げる事ができないのであった。  

(この物語ももちろんフィクションで、実在の人物とは全く関係ありませんので(^^;;; )
(また、和尚というのは、元々○○なのではないかという突っ込みもご勘弁くださいm(_ _)m)

HOME  劇場 もくじへ  物語総合目次へ        前ページへ  次ページへ

この頁のTOPへ

inserted by FC2 system